なえのブログ(仮)

ふと語りたくなったことを語ります

ほめらじが終わる。

エロゲー関係の話が全開です。怖気づいた方はブラウザバックを。

 

 

このブログを始めるにあたり、趣味についての話を何度も書こうと思っていた。

そして、今まさにガッツリはまっており、近いうちにウキウキで紹介しようと思っていたラジオがあった。

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オトメ*ドメイン RADIO*MAIDEN」である。

 

「オトメ*ドメイン」は、天涯孤独の身になってしまった主人公が大富豪のお嬢様に拾われ、そのお嬢様が経営する女子高に女子として入学させられてしまい、学園&女子寮で様々な恋模様が発展していく...というストーリーで、ジャンルとしては「女装主人公物」のエロゲーである。

 

「オトメ*ドメイン RADIO*MAIDEN」(通称:処女らじ)は、この「オトメ*ドメイン」の販売促進目的で作られたラジオだ。

女装が似合う主人公の飛鳥湊くんを演じる歩サラさん、大富豪のお嬢様であるヒロイン西園寺風莉さんを演じる杏花さん、このお二人がパーソナリティを務めている。有り体に言えば声優ラジオである。

 

このラジオ、パワーがすごい。

歩サラさんと杏花さんはお二人ともエロゲーの声優をされている。そのためかは知らないが、基本的にシモ方面でのハードルはお二人(+構成作家さん)には存在しない。

1回45分程度のラジオで

 ・僕もヒロインと同じでボトラーでした。

 ・自分のちん〇んが剥けていません、どうしたらいいですか?

 ・あそこの位置が分かりません。どこですか?

といったシモシモしいお便りが延々届き、そのお便りについて、凛々しい声の歩サラさんと可愛らしい声の杏花さんが延々とシモトークを繰り返す。赤裸々に。あまりにもしょうもなくてゲラゲラ笑ってしまう。

ゲスト回はちょっとだけ大人しくなるけれど、隙あらばゲストにエロいことを言わせようとお2人が虎視眈々と狙っている様子、その息遣い、生々しさがありありと伝わってくる。ゲスト回もまた、腹を抱えて笑ってしまう。

 

(...この紹介の流れでは「お前エロゲ声優のエロトーク聴きたいだけじゃねえか!」になってしまう...4割くらいは正解。

 

これだけではただの下ネタラジオである。が、RADIO*MAIDENは一味違う。

 

回を重ねるにつれ、パーソナリティのお二人がエロゲ声優という仕事に対し本気も本気で取り組まれているのがひしひしと伝わってくる。

 

喘ぎの演技への拘り。女子特有な後ろ暗さ、陰湿さに対する指摘(リスナーの女子力を評価するコーナーが存在する)。女装主人公湊くんが内包する雄っぽさの表現。風莉お嬢様の芯にある、湊くんを心から想う気持ちの表現。これら表現のために、お2人がどう芝居に臨んだか。

 

シモトークに時折混ざるお2人のガチ仕事トーク。これもまた赤裸々で生々しい。RADIO*MAIDENの45分間からは、歩サラさんと杏花さんの生々しい人間らしさが45分間丸々伝わってくる。繰り返すが、お2人のトークにハードルは存在しない。

これが本当に心地良い。お2人は本気で声の仕事をされ、ゲーム内の恋を表現し、喘ぎ、ラジオパーソナリティをし、トークをする。

お2人の声優人生の過程、歩いてきた道筋の一つとして、ラジオがありのまま残される。

 

私はこのラジオを第1回からリアルタイムで追ってきたわけではない。それどころか、つい半月前に存在を知った程度の人間だ。何ならオトメ*ドメインを買ってもいない。この記事を書き終えた時に買うことを今決意したが。

 

それでも、私はこのラジオに心を奪われた。

 

現在は第89回まで配信、ラジオCDはVol.10まで発売されているが、このラジオを聴き始めてわずか10日でVol.3、第24回まで購入し、聴き終えた。ラジオは今も隔週で配信中である。

 

オトメ*ドメインが発売されたのは2016年6月であり、もうすぐ丸3年が経つ。そしてエロゲーの販売数はほぼ初動が全てである。それはすなわち、RADIO*MAIDENに与えられていた販促ラジオとしての役割はとうに終わっているということである。

事実、エロゲーの販促ラジオはエロゲーが発売されると同時期に終了することが多い。

 

しかしRADIO*MAIDENは、

「2016年 アニラジアワード BEST FEMALE RADIO 最優秀女性ラジオ賞」

を受賞し(パーソナリティのお2人が狙っていたのは「BEST SEXY RADIO えっちなラジオ賞」だったが...)、その人気のおかげか終了を免れ、こうして3年半もラジオが続いている。

 

これはやはり、パーソナリティのお2人がラジオで見せる生々しさ、人間らしさがリスナーから支持されたことの証左なのではないかと、私は思う。

 

そして、第1回からRADIO*MAIDENを推し続けてくれた古参リスナーの方々には本当に感謝している。

彼らのおかげで、私も新参リスナーとしてRADIO*MAIDENに出会うことができた。

 

私は「処女らじ」が大好きだ。

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タイトルに戻ろう。

 

RADIO*MAIDENには、別ラジオとのコラボコーナーが存在する。

 

コラボの理由として、両ラジオ、まずスポンサー系列が同じである。

加えてお互いのラジオの販促になるという理由から、こういったコラボコーナーをラジオ中に含むことは、それぞれのラジオのリスナーを増やしエロゲーユーザーを増やすため、非常に合理的な判断である。

 

 

そう、処女らじのコラボ相手であるラジオこそが、「ほめらじ」だ。

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正式名称は「ほめられてのびるらじおZ」(かつては「ほめられてのびるらじおPP」)である。

荻原秀樹さん、風音さんのお2人をパーソナリティとして、2007年から毎週配信、現在628回の配信回数を誇る、ネットラジオ界の金字塔ともいえる声優ラジオである。

 

私はほめらじをほとんど聴いていない。

荻さんの持つ包容力と風音様の持つ七色の声帯(自分をゲストに呼ぶ回すら存在する)から繰り出される、安心感と小気味良さを兼ね備えたトークが「ほめらじ」の魅力である、という情報が方々から漏れ伝わっており、興味はあった。

が、聴いていなかったため、私はほめらじリスナーではない。

 

しかし、ほめらじの存在は昔から知っていた。

 

 

話が飛ぶが、私が声優ラジオに傾倒するのはこれが初めてではない。

 

私が高校に上がりたての頃(中高一貫校に通っていたため、中学高校間で友人のメンツはほぼ変わらないのだ)、「リトルバスターズ!」というギャルゲーが同級生の間で話題になっていたのを記憶している。

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例によって私は「リトルバスターズ!」をプレイしていない。私は今も昔もギャルゲーをもりもりプレイするオタクではないのだ。

しかし、この作品には思い入れがある。その理由がラジオ「ナツメブラザーズ!」の存在だ。

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ナツメブラザーズ!」は、ヒロインの棗鈴さんを演じる民安ともえさんと、棗鈴さんの兄である棗恭介くんを演じる緑川光さんのお2人がパーソナリティを務めるラジオだった。(途中からロリ系ヒロインの能美クドリャフカさんを演じる鈴田美夜子さんもパーソナリティに加わり、「ナツメブラザーズ!(21)」として生まれ変わった)

 

私の友人が、このラジオを第1回からリアルタイムで聴き続けていた。そしてある時、私に毎回欠かさずダウンロードしていたmp3データを譲ってくれた。

 

そして私は「ナツブラ」の世界に魅せられた。

 

「ナツブラ」のお3方の中では明らかに緑川さんのキャリアが長く、そのため緑川さんに対する民安さん&鈴田さんの関係性は、最初はぎこちない先輩後輩のようであった。

しかし回が進むにつれその緊張感はふんわりと変容し、いつしかお3方の関係性はゲーム内の関係と全く変わらない「兄貴」「妹」へと行き着いたように感じられた。

 

このラジオも、とても心地の良いラジオだった。(称号システムは本当に神)

 

そんな「ナツブラ」が、私が高校を卒業する少し前に終わってしまった。

終了が決まった時、友人はかなり落ち込んでいるように見えた。

私もショックを受けた。

 

 

友人には最終回までのmp3を譲ってもらっている。

しかし、今でも「ナツブラ」の最終回は聴けていない。

全170回のうち、150回くらいで聴くのが止まってしまった。自然と。

 

友人は、最終回を聴いたのだろうか?

この質問をかつて確かにしたはずだが、その答えは思い出せない。

 

 

「ほめらじ」は、「ナツブラ」と同時期に存在していたラジオだった。

友人はほめらじリスナーでもあったが、私は当時あまり興味が持てず、だからあの時もほめらじを聴かなかった。

でも、「ほめらじ」は確かに私の青春の片隅に存在した。だからふとした時に思い出すこともあった。

 

 

 

 

その「ほめらじ」が、終わる。10月に。

 

 

私はほめらじリスナーではない。だが、私はこの事実に大きなショックを受けた。

 

10年以上、当たり前のように続いていたラジオ。だから、これからも当たり前のように続いていくのだろうと勝手に判断していた。

 

コンテンツの寿命、人の寿命がある時点で何かが永遠に続くなんてことはあり得ない。そんなことは当然のはずなのに、浅はかながら、私はコンテンツに終わりが来ることを理解できていなかった。

 

今からほめらじのラジオCDを買い集めても、もう遅い。終わることが決まっている。

 

当たり前のように、今までのようにほめらじが続くために、私ができることはもう何も残っていない。

 

 

私はほめらじを聴いていなかったから、ファンではないと思っていた。

でも、ほめらじが終わることに私は大きなショックを受けた。

その理由が分からなくて、少し考え込んだ。そして、私なりの答えに辿り着いた。

 

 

 

多分、私はエロゲー業界そのもののファンなのだと思う。

そして「ほめらじ」は、間違いなくエロゲー業界を支える柱の一つだった。

だからきっと、私はほめらじ終了にショックを受けた。

 

 

 

ほめらじの存続に、私の行動は間に合わなかった。私はファンらしいことを何もしていなかった。

一銭もお金を落とさず、ラジオの思い出も全く語れない人間がこう考えるのは本当におこがましいことだと思うが、申し訳なさ、後悔の念でいっぱいになった。

 

 

でも、この後悔は、最終回には何とか間に合った。

だからせめて、「ほめらじ」の最終回を見届けようと思う。あと4か月間は、欠かさず聴こうと思う。

 

 

そして幸い、処女らじに大きな転換が起こるタイミングより前に、私は処女らじに出会うことができた。

 

私は何とか、処女らじとの出会いを間に合わせることができた。

だから、これからも「処女らじ」を聴き続けていこうと思う。

 

 

 

曲紹介

記事で思いの丈を綴った2ゲームのオープニングを紹介しますね。(ここまで読んで下さった方なら絶対聴いてくれるでしょう)

ほめらじ繋がりでPurple Softwareさんの曲もいずれ紹介します。こちらも名曲揃いで紹介しがいがあります。

 

「オトメ*ドメイン」主題歌、yozuca*さんの「LOVING TRIP」です。

www.youtube.com

Bメロのテンポが気持ちいい。

それとサビの「ちょっぴり残念なところも 結局好きになってる」って歌詞が好き。

ゲーム内だときっと「湊くん → お嬢様方」の歌詞なんですが、「私 → 処女らじ」に置き換えても聴けちゃうなあと、今思いました。

 

リトルバスターズ」主題歌、Ritaさんの「Little Busters!」です。

www.youtube.com

Ritaさんのハスキーボイスは本当に心地良いんですよね。

私はこの曲で前向きな気持ちになれるのですが、既プレイの方は違った感想になるんだと思います。オタクの勘です。

 

 

今回はこんなところで。

ふわふわ感を出せるような内容ではありませんでしたが、「処女らじ」は今年の私にとってスマッシュヒットでした。伝わっていれば幸いです。

 

それではまた、次回の記事でお会いしましょう。